ラクと扇山に登ろうかな
扇山へ向かう
登山道
近道しようかな
山頂
原田転びまくってラクなぜか怯える
ふもとへ
ラクと原田でタンパク質を補給
この日のフォト集
この日の移動軌跡昨日はハナと一緒に『べっぷ鶴見岳一気登山道』を使って鶴見岳の山頂の3.0km手前まで散歩したので、今日はラクを連れてどこか魅力的な場所に散歩に出かけたい。 できれば今日も鶴見岳に行き、今回こそ山頂を目指そうとも思ったのだが、今日は気温が低く朝は雪が降っていたためそれは断念せざるを得ない。 というよりも、もうすでに13:00を過ぎているので、天気が良くても鶴見岳は無理だったろう。
そこで思いついたのが、鶴見岳(1375m)よりも標高が低く家からも近い扇山(810m)である。 なお、扇山というのは地元の人間が呼ぶ呼び名で、正式名称は大平山という....ま、誰も大平山とは呼ばないのだが。
扇山は南の斜面が木々に、北の斜面がススキに覆われた半分イエローなちょっと変わった山である。 そして、南の緑色と北の黄色の間に黒い帯が走っている。 黒い帯の正体は、ススキが刈られてむき出しになっている地面の色で、毎年4月に行われる火祭り(野焼き)の防火帯として草が刈られていると思われる。
GPSのGARMIN ForeAthlete 201とデジタル一眼レフカメラのOLYMPUS E-500、ウンチ採取用の広告紙とビニール袋をバックパックに詰め、UNIQLOのエアテックジャケットとブランド不明の毛糸手袋を装備してラクの居る納戸へ行く。 散歩を心待ちにしていたラクは大はしゃぎしているが、ちょっと待て、毛糸の手袋ではGPSやカメラの操作性がイマイチよろしくない。 一度部屋へ戻って自転車用の初冬用グローブ(PEARL IZUMI社製)にチェンジする。
ラクと一緒に扇山を目指して出発、北へ進んで境川の土手を下り、飛び石を使って対岸へ渡り上流へと進む。 ふと見上げると遠くに扇山が見える....のだが、雪のせいか山がかすんでいる。 朝降っていた雪も午後になって止んでいたのだが、いつしかまた降り出しているのか。
高速道路を越えてしばらく歩くと九州横断道路へぶつかるので横断歩道で山側へと渡って北を目指す。 雪は激しさを増し、ラクの体は段々と白くなってくる。
陸上自衛隊の駐屯地の前を過ぎ、山へ向かう細い舗装路へと入るといつの間にか雪が積もり始めている。 うう、進むべきか引き返すべきか、それが問題だ。
扇山は地元の人間にとっては『低い山』という印象があり、気軽に登れそうな感覚がある。 実際、小学校の遠足で扇山に登山することもあり、原田も小学校の遠足で登ったのだが、実は別府市では5番目に高い山である。
| 名前 | 標高 |
| 鶴見岳 | 1375m |
| 内山 | 1275m |
| 倉木山 | 1155m |
| 雨乞岳 | 1074m |
| 扇山 | 810m |
| 船原山 | 737m |
| 小鹿山 | 728m |
| 猫が岩山 | 722m |
| 鍋山 | 620m |
| 捏山 | 537m |
| 向平山 | 500m |
| 吉備山 | 255m |
| 実相寺山 | 169m |
いくら標高810mの山とはいえ雪が積もった登山道を登る気などしない。 が、とりあえず下見だけでもしておきたいのでそのまま進むことにする。
桜の木で埋め尽くされている『扇山さくらの園』が見えてきた。 この『扇山さくらの園』の中に踏み固められた1本の道が通っている....うーむ、登山道として使われているっぽいな、ここから山に入ってみよう。
扇山が黄色いのは実はススキだけではなく、笹も群生しているからであり、足元には笹の葉が大量に落ちている。 その上に雪が積もっているのだからツルツルしていてとても滑りやすくなっている....やはり今日は下見でやめておこうかな。
『扇山さくらの園』を抜けると、ふもと側の防火帯へと出る....確か小学校の遠足の時はこの防火帯を通って登ったはずだ。 この防火帯を南に進んで山の南東に回り込むと山頂へ向かう南斜面の防火帯(つまり登山道)があった気がする。
防火帯を南へ進むと、見覚えのある案内板が設置されているのを発見する....『別府一周遊歩道』のルート案内だ。 『べっぷ鶴見岳一気登山道』だけでなく扇山の登山道(ふもとのみ)も『別府一周遊歩道』のルートなのか。
『べっぷ鶴見岳一気登山道』といい『別府一周遊歩道』といい、こんなハードなコースを歩こうという殊勝な人間がどれほどいるというのだ。 ....まあ、原田はこういう無茶な企画は大好きなので、実は別府市観光局のこの手の企画は大歓迎なのだが。
『別府一周遊歩道』のルート案内板のところで道は二手に分かれる。 一方は南へ向かい南斜面の防火帯の下部に接続すると思われ、もう一方は山頂に向かって南斜面の防火帯の途中に合流している。 山頂に向かう方が急坂だが近道だろうから山頂へ向うことにする。
山頂へ向かう近道の途中で一度休憩を入れることにする。 ポケットから煙草を取り出すとラクが尻尾を振って近づいてくる....『これはエサじゃないぞー』と匂いを嗅がせると、ラクはクンクンしてそっぽを向く。 煙草に火をつけて別府市街を見下ろしながら一服する。 原田の家を探すがとてもここからは判別できない....が、ハナとそっくりな犬が飼われている家はここからでもハッキリと判別できる。
ふと北を見ると十文字原高原と、その左に鍋山だと思われる山が見える。 もうここは鍋山の山頂とあまり変わらない高さだが....GPSを見ると標高500m、まだ少し鍋山の山頂よりは低いかな。 一服を終え、山頂を目指して出発する。
しばらく登ると標高約550mで南斜面の防火帯へ合流する....あと50mほど登った標高600mからは勾配がキツくなる。 扇山は踏み潰されたようなぺしゃんこな山なので一見楽に登れそうなのだが、登山道が山頂に向けて真っ直ぐに伸びているため実は勾配がキツいのだ。 遭難の危険は皆無であるが、登るのは意外に大変なのが扇山なのだ。
この勾配のキツい区間では山頂を見ることはできない....標高700mから山頂までが勾配が緩やかになっているためだ。 ラクと一緒に新雪に足跡を残しながら適度に休憩しつつ登っていくと標高700mに達し、勾配が緩やかになる。 さあ、ラクよ、もうひとがんばりだ。
勾配が緩くなったこともあり、ラクも原田もペースアップ、山頂らしき場所に徐々に近づいていく。 おお、ラク、山頂だ。 やった、やり遂げたなあラク。 扇山の山頂まで登ってきた犬はそういないぞお。
ラクを標識につないで原田は林の中へと入り『大地のトイレット』で用を足していると『キューン・キューン』というラクの寂しそうな不安そうな声が山頂に響く....独立心が強く勇ましいラクだが、寂しいという感情もあるんだなあ。
暗くならないうちに下山したいので、ラクと2ショットで記念撮影し、ふもとを目指して下山を始める。
下山を始めた原田だが一つだけ不安なことがある。 それは、ただでさえ歩きにくい下りの登山道が雪で覆われているということだ。
不安は的中し、原田はズルッとドリフターズ並みに滑って転んでしまい身体を支えようと無意識に右手を地面に着いてしまう。 勾配がキツいこともあって、転んだ原田は下にいるラクに向かって滑ってゆくのだが、ラクは滑って近づいてくる原田にビックリしてこちらを振り返っている。
再び歩き出したラクと原田だが、またもや原田は転んで手を着く....おお、手が痛い....もう手を着くのはやめとこう。 その後も原田は幾度となく滑って転ぶが手を着けないので背中から地面に倒れるしかない。 そして、原田がラクに向かって滑る度にラクは怯えてしまい、ついには先に進まなくなる。
ラクが進もうとしないのは、10日ほど前からラクの散歩に(ハナの散歩にも)リーダーウォークを取り入れたからだと思われる。 ラクやハナが原田より前に出てリードを強く引っ張ったら停止して動かないようにするか、リードを引いてショックを与えているのだ。 ラクもハナもリーダーウォークの成果が出ており、リードが張った状態になるとその場で停止するか速度を落とすようになった。
原田は単に雪で滑ってラクに近づいているだけなのだが、ラクは怒られていると感じているのだろう。 その場でしゃがんでこちらを不安そうに見ているだけで全く進まない。
お尻を軽く叩いて『ヨシ』と号令するとラクは元気に駆け出す....そして引っ張られた原田はまたもや転ぶ。 しまった、『ヨシ』は空き地などで自由行動をさせる時の号令としても使っていたのだった。
30回ほど滑って転んで背中を強打した頃、ようやくふもと側の防火帯へと戻る。 さらば扇山よ。
昨日の鶴見岳は別に疲れなかったし、筋肉痛にもならなかったが今日の扇山登山はとても疲れた。 雪で滑りやすくなっている斜面を下ったため変な筋肉に力が入ったらしくあちこちが痛い。 まあ、それに加えて転びまくったことも痛みの原因だとは思うが。
防火帯を北へ進んで山の北東に回り込んで『扇山さくらの園』を抜けて舗装路へと戻る。 ああ、舗装路って何て素晴らしいものなのだろうか。
30分ほどで家へとたどり着き、ラクを納戸へ入れる。
今日は筋肉に負担をかけてしまったので、とにかくタンパク質を摂取せねばなるまい。 台所へ行ってシーチキンと鯖の味噌煮の缶詰を発見、それぞれ1/3缶をラクのエサ入れへ入れて残りは原田用に確保する。
ラクのエサ入れに、さらにジャーキー10本とドライフード80gを追加する。 普段はドライフードは60gなのだが、今日は消費カロリーも多かっただろうから20gほど増量だ。
嫌になるほど滑った扇山だったが、とても面白かった。 今度はハナと別府市で一番高い鶴見岳の山頂に行かねば。



















