いよいよ別府市の最高峰へ
1st ウンチング
堀田
登山道
近鉄・別府ロープウェイ
火男火売神社
険しい道のり
山頂へ
下山
ハナ、ぐったり
この日のフォト集
この日の移動軌跡先月末にハナと鶴見岳の山頂を目指したのだが、出発した時刻が13:30だったこともあって山頂の3.0km手前で登頂を断念して引き返した。 なので、今日こそは山頂を目指す。 ラクは先日、扇山の山頂に立ったので今日はハナを連れて行こう。
ここから1175mも標高の高い場所へ連れて行かれるとは予想もしていないハナは『散歩行こうか♪』という原田の言葉に狂喜している。 『フフフ、帰ってくる頃にはぐったりだぞ♪』と、原田が散歩後のハナの姿を想像していることをハナは知る由もない。
GPSのGARMIN ForeAthlete 201とデジタル一眼レフカメラのOLYMPUS E-500、ドライフードと水を入れた容器、さらにウンチ回収用の広告とビニール袋をバックパックに詰め、ハナを連れて出発する....時刻は09:40なので十分登頂できるだろう。
まずはウンチとオシッコをさせなければならない。 ウンチとオシッコを済ませてしまえば余計な寄り道をせずに山頂を目指すことができるからだ。 家から100m登ったところにある空き地に入る。 『さあ、レッツ・ウンチング』という原田の心の声が届いたのか、ハナはいきなりウンチング。
ウンチを回収し、ふと西を見るとこれから登る鶴見岳が文字通りそそり立っている。 たかだか1375mの山なのだが、こうしてみると山頂ははるか彼方に感じる。
『ハナ、あんなところまで散歩に行くんだぞー』と語りかけたがハナには意味は通じなかった(当たり前)。
100m下って家へ戻りウンチを置いていくか悩んだが100mでも戻るのは面倒だ。 ウンチの入ったビニール袋をバックパックに吊り下げて登山道を目指す。
高速道路の高架下をくぐり、原田が上京する前にはなかった堀田温泉の横を通り、白糸の滝へ向かう。 白糸の滝の滝つぼのすぐ横から滝の上へと登る山道を通って、見返坂展望台のすぐ下の集落へ。 集落を抜けると舗装路から山道へと変わる。
朝見川沿いの山道を進むと、視界が広がりいきなり高原へと出る。 高原を流れる朝見川に架かる橋を渡ったところで一旦休憩する。
橋のすぐ近くには『朝見川源流 飲用可』と書かれた立て札がある。 そうか、飲めるのか。
そろそろ出発しようと『ハナ』と呼びかけるとハナは嬉しそうにやってくる....が、リードが木に引っかかっている。 ラクなら木を回って自分でリードの引っかかりを外すのだが、『ナゼ進めないの?』と困惑しているハナもなかなか可愛いものである。
朝見川を渡った少し先に標識があり、2つのルートが提示されている。 右は『近道(急坂)』で左は『まわり道(緩やか)』となっている。 前回は近道(急坂)だったので今日はまわり道(穏やか)を通ってみよう。
左の緩やかルートを選択したが、急坂ルートとあまり変わらない....というよりもすぐに急坂ルートと合流....あまり意味の無い分岐だな。 そのまま進むと、登山道は九州横断道路の橋の下をくぐって山林へと入る。
九州横断道路に架かる橋をくぐったところで『おはようございます』と声をかけられる。 振り向くと林業関係者らしき人物が立っている。 その紳士は『うわあ、犬連れで!!』....と驚いている。
最近は犬を飼っている家庭が増えており、5軒に1軒が犬のいる家だという。 犬を家族の一員と考えている人も多く、一緒に車で出かけている姿などを本当によく見かける。
なので、犬と一緒に登山をしようという人は別に珍しくないのではと考えていたのだが....珍しいのかな。
山林を抜けるてしばらく歩くと近鉄・別府ロープウェイの高原駅(ふもと側)へと着く。
休憩所でしばらく休憩し、ふたたび歩き出す。 時計を見ると時刻は11:05、今日は山頂まで行けそうだな。
30分ほど登ると、登山道は山の斜面を離れて谷を流れる川の横を通るようになる。 ここから先は木々に囲まれた薄暗い道を進むことになる。
険しくなった山道をさらに10分ほど進むと、目の前に何かの建物らしきものが見える。 おお、こんな山の中に家があるのか。
家の前には分岐と案内図があり、右は火男火売神社を経由して鶴見岳山頂へ、左は鳥居へ向かうと書かれている。 なるほど神社に関連する建物か。
当然、右のルートを選択しなくてはならないが、左の鳥居へのルートにも興味が湧く。 なぜなら、鳥居まで行くことができればそこから先の志高湖や神楽女湖にも行くことが出来るからだ。
家から志高湖へ行くには九州横断道路を通るのが一般的だが、路側帯が10cmほどしかなく犬を連れて歩くのは自殺行為に等しい。 それ以外の(徒歩で行ける)道は乙原の滝から山道を通るルートが考えられるが、乙原は志高湖とは逆方向なので遠回りになってしまう。
しかしながらここの分岐から鳥居に行けば九州横断道路を渡って志高湖や神楽女湖に行くことができるのだ。 つまり、犬の散歩で志高湖や神楽女湖に行けるということだ....ああ、素晴らしい。 今度、ラクを連れて志高湖に行ってみよう。
右のルートを選択、石段を登ると火男火売神社へとたどり着く。 神社で登山の安全を願い山頂へ向けて出発する。
神社を出発してまもなくすると、屋根付きの台を発見....中には金属の箱が納められている。 注意書きを読むと金属の箱の中には登山申請書なるものがあり、登山者は記入するようにと書かれている。
今までも決して楽な道のりではなかったが、ここからさらに道が険しくなる....木や岩を掴んで登ることが多くなってきた。 そして、標高約1200mの地点で最大の難所が出現....50cmほどある岩を登らなくてはならないのだ。
原田にとっては50cmの岩はそれほど問題ではないのだが、体高が30cmほどのハナにとってはまさに『壁』である。 『先に登ってハナのサポートをしようか』と考えている矢先、ハナが勇敢にも岩の上に向かってジャンプする。 無事、岩の上に乗ることができた....と思ったらズリズリ滑り、よろめいて岩から落ちそうになっている。
ハナを後ろから押してサポート、ハナは無事に岩を登ることが出来た。
相変わらず険しい登山道を登ると分岐点へと差し掛かる。 右が近鉄・別府ロープウェイの山上駅で、左が山頂となっている。
近鉄・別府ロープウェイの山上駅からも山頂へ行けるはずなので、別にどちらのルートでもいいのだが、せっかくなので山上駅に寄ろう。
右のルートを選択し、しばらく進むと山林を抜けて展望の良い場所へと出る。 正面には近鉄・別府ロープウェイの山上駅が、右を見下ろすと小さく志高湖が、左には山頂が見える。 そしてここにも分岐があり、近鉄・別府ロープウェイの山上駅と山頂へのルートに分かれている。
近鉄・別府ロープウェイの山上駅で一服、ハナにもドライフードと水をあげるがどちらにも興味は示さない。 慣れない場所なので仕方がないか。 さあ、ハナ、山頂を目指そう。
山頂はここ近鉄・別府ロープウェイの山上駅から数10mほど高い場所にある。 登ってくる途中で見かけた山頂への分岐は二つあったが、ここから舗装路でも登れそうである。
が、本当に舗装路が山頂まで続いているかわからないので、一旦分岐点まで戻って山頂へと向かう。 分岐点からしばらく登ったところで舗装路へと出る。 やはり、近鉄・別府ロープウェイの山上駅から舗装路で山頂まで行けるんだな。
舗装路を数100mほど登ると山頂へと到達する。 おお、やったなあハナ。
西を見ると由布岳がそびえている。 ここよりも200mほど高い由布岳なのだが、犬と一緒には登山はできない。
なぜなら、由布岳は山頂の直前で、鎖を掴んで崖を登らなくてはならない場所があるのだ。 1500mには達しなかったが別府市の最高峰に到達したんだ、これで満足してくれハナよ。
現在の時刻は14:00、実は予定よりも30分ほど遅れている。 予定では13:00に近鉄・別府ロープウェイの山上駅に到着、13:30に下山を始めるつもりだったのだ。
なので、山頂の七福神巡りなどはあきらめて下山を開始する。 まあ、30分遅れても明るいうちに堀田の集落までは余裕で戻れるとは思うのだが、原田が怪我をするとかハナが動けなくなるという緊急事態が起こらないとも限らないし。
下山は心肺に負担がかからないため休憩しなくてよい分時間はかからないのだが、膝の関節や大腿および下腿の筋肉への負担は大きい。 ローディーにとって膝はとても大切であるため、膝を痛めることのないよう膝は絶対に伸ばさずに曲げた状態で下山する。
大腿四頭筋で体重を支えながら下っていくことになるためなかなかしんどい。 こりゃ、明日は筋肉痛だな。
1時間40分で近鉄・別府ロープウェイの高原駅(ふもと側)へと戻る。 ここで再び、ハナにドライフードと水をあげる。
おお、今度は水を飲んでいるし、ドライフードもガツガツ食べているなあ。
近鉄・別府ロープウェイの高原駅(ふもと側)を出発してから約1時間で無事に家へと戻る。
予想通りハナは死んだようにぐったりとしている。 今日はドライフードだけではなく、缶フードも混ぜてやろうかな。
今日の、ハナとの鶴見岳登山は一生忘れることのない思い出になるだろう。 野生ならば自由に生きているはずが、人間に飼われているために自分で好きに出歩くことができないハナに、大冒険をさせてやりたいと前々から思っていた。 今日、ようやくその思いを実現することができたことは感無量である。
今後もハナとスペシャルな散歩をしたいとは思っているが、今回ほどのハードなコースは徒歩で行ける範囲にはもうないだろう。 ハナはもう10歳、人間でいえば60歳を越える老犬である。 今日の登山がハナの人生最大の冒険となることは間違いない。



















